胃が痛い!胃痛の主な原因と予防・対策

胃が痛い!胃痛の主な原因と予防・対策

日本人は、古来より消化の良い食材を主食としてきたという歴史があり、欧米人に比べて胃がデリケートな傾向にあるようです。
そのため、胃に何らかの不調を抱える人の割合も少なくはありません。

確かに、胃痛によっては胃・十二指腸に生じた重い潰瘍、さらに胃がんなどの重篤な疾患が潜んでいる可能性もあり、その場合は早期受診が大切です。しかし、胃痛の中には、生活習慣の影響を受けて現れている症状も多く、原因に適切な対策を講じることによって改善することも可能です。

ここではそのような胃痛について、原因と予防・対策をご紹介します。

胃痛の原因となることが多い胃酸過多

胃痛の原因となるものの1つに、胃酸過多が挙げられます。

胃酸は、胃の中の食べ物を消化するために分泌される強力な酸ですが、この胃酸が過剰に分泌される状態が胃酸過多です。
胃酸の主成分は塩酸であり、胃の内側にある胃粘膜を溶かしてしまうほどの力を持っています。それでも通常は、胃の中に消化すべき食べ物がない時に胃酸が出ないようになっており、胃酸の分泌量と胃粘膜を守る胃粘液の量がバランスを保っているため、胃粘膜が傷つけられることはありません。

しかし、このバランスが崩れ、胃酸が出すぎてしまったり、胃粘液の量が減少してしまったりすると、胃粘液の防御が十分に機能できず、粘液の層が壊れた部分から胃粘膜が荒らされ、傷つけられてしまいます。
これが胃痛という症状となって現れるのです。

ストレスによる胃痛も胃酸過多が原因

胃酸と胃粘膜のバランスを乱して、胃酸過多を引き起こす原因の1つにストレスが挙げられます。

胃酸の分泌は自律神経によってコントロールされていて、副交感神経が優位になると胃酸の分泌が促され、逆に交感神経が優位になると胃酸の分泌が抑制されます。

ストレスによる神経の緊張状態は、交感神経を活発にします。交感神経優位では、胃酸の分泌が抑制されるため、胃酸過多とは逆の状態であるはずです。

しかし、自律神経には交感神経と副交感神経のバランスを保つ働きがあり、交感神経優位の状態が続くと、その反動で副交感神経も一時的に高められてしまいます。
交感神経が優位である時は、胃の血管が収縮して血行が悪くなり、胃の働きが抑制された状態ですが、そこに副交感神経の一時的な高まりによって胃酸が過剰に分泌されると、胃粘膜が傷みやすい状況になります。

そのため、胃痛の予防・対策には、ストレスを溜めずにリラックスして過ごす生活が大切です。ストレスの解消には、原因となっているものを取り除くことが最適ですが、それが困難な場合でも、不規則な生活を改善し、質の良い睡眠と適度な運動を心掛けることで、ストレスに強い心身を作り上げることが可能です。

胃痛を予防・改善するために食生活で注意すべきポイント

食生活も胃痛と密接な関係にあります。ここでは、胃酸過多や胃への負担を防ぐため、食生活において注意すべきポイントを4つご紹介します。

1つ目は暴飲暴食です。食べ過ぎると胃酸が過剰に分泌されて、胃粘膜に炎症が起こる原因となります。また、大量の食べ物が胃に入って胃壁が過度に広がると、胃の収縮力が低下して消化不良につながるため、腹八分を心掛けた適量の食事が大切です。

2つ目は食事の時間です。空腹の状態が長時間続くと、胃に食べ物がない状態でも胃液が分泌されてしまい、胃が荒れる原因となります。就寝直前や起床直後の食事も胃への負担が大きいため、そのような時間を避けて規則正しい食事のリズムを守ることが大切です。

3つ目は食事内容です。胃酸の分泌を促す刺激物として、香辛料や炭酸飲料、コーヒー、果汁等が挙げられます。また、熱過ぎるもの、冷た過ぎるものも胃粘膜を刺激してしまうため、このような刺激物を控えた食生活が大切です。
高脂肪食も胃に負担をかけてしまうため、胃痛の予防には消化の良い食材を用い、油を控えた調理方法を選ぶと良いでしょう。よく噛んでゆっくりと食べることで、胃への負担も軽減されます。

4つ目は飲酒や喫煙です。アルコールやタバコにも胃酸の分泌を促す作用があります。アルコールの大量摂取では、胃粘膜を覆う粘液が剥がれて粘膜が荒れる恐れがあり、喫煙では胃の血流が低下して栄養供給が滞り、胃の防御力が低下する恐れもあります。そのため、飲酒や喫煙の習慣を控えることが、胃痛予防の大切なポイントとなります。

おわりに

胃痛は、胃酸過多により引き起こされていることの多い症状です。胃酸過多による胃痛の場合は、ストレスや食生活などの影響を受けて生じている可能性があるため、その原因に対策を講じることで改善も可能です。

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